ブランクがあると履歴書や職務経歴書の空白期間が目に付きます。どうやって空白を埋めようかと頭を悩ませているかもしれませんが、自分の経歴に嘘を吐くのは言語道断です。正直に、ありのままを伝えましょう。空白期間に事務職など介護とは関係のない仕事をしていたとしても、その旨をそのまま書いてください。
採用担当者には「なぜ介護の仕事を辞めたのか」と疑問に思われるかもしれませんが、嘘を書くとマイナスイメージになります。空白の期間については面接や自己PRでフォローしましょう。
志望動機は施設側に自分の気持ちをアピールする重要な箇所です。他の求職者と差別化できる部分でもあるので、しっかりと書きましょう。以下の例文を参考にしながら自分なりの志望動機を作成してください。
「これまで特別養護老人ホームやデイサービス、訪問介護などさまざまな介護の仕事に携わってきました。出産を機に退職しましたが、子どもも大きくなり仕事にも復帰できるようになったので託児所を探していたところ、こちらの施設を紹介されました。ブランクはありますが、介護職の経験や子育てで培った経験を生かしながら、利用者や職員の皆さんと一緒に働きたいと思っています。」
「病院で5年ほど介護士として働き、結婚を機に退職しました。家庭の事情で働けなくなったのですが、パートのように短時間なら働くことが可能になったので、もう一度介護の仕事をやってみようと思い、応募しました。経験も少なくブランクもあるので、戦力になるまでには時間がかかると思いますが、貴施設に貢献できるよう頑張ります。また、いずれは正社員登用も考えています。」
面接では必ずブランク期間について聞かれます。事前に答えを用意しておきましょう。結婚や出産で離職した場合は正直に面接官に伝えて構いません。介護業界は女性の割合が多いので産休や育休制度がある施設も少なくありませんが、その制度を利用せずに離職する道を選んだ人もいます。その場合、必ず「産休や育休制度を利用しなかった理由」を聞かれます。離職理由は人それぞれ違いますが、たとえ職場に原因があったとしても「職場の雰囲気が悪くて制度を利用できなかった」というようなことはいってはいけません。正直に話すことは大切ですが、前の職場の悪口をいうことになるため、マイナスイメージを与えてしまいます。「出産で職場の人に迷惑をかけるのが嫌で退職しました」と答えれば、マイナスイメージにはなりません。
ブランク期間が長期に渡る場合は介護士として働いていたときのやりがいや喜びを交えて「再び介護士として働きたい理由」を伝えましょう。
病気で仕事を辞めた場合は面接官が求職者の体調を気にしている可能性があります。しっかり回復し問題なく働けることをアピールしましょう。
ブランクのある人が求人を探す場合は何に気をつければ良いのでしょうか。条件だけを重視してしまうと残念な結果になってしまう可能性があります。介護業界に精通したキャリアアドバイザーのアドバイスを参考にしながら自分に合う職場を探しましょう。
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