ブランクを経て復帰するために覚えておきたいポイント「入職までの準備」

安心して復帰するための準備

復帰する前に介護に関する法制度を確認しておきましょう。介護に関する法令は高い頻度で変更されるため、ブランクがある間に内容が変わっている可能性が高いです。書籍やインターネットなどで最新の情報を確認してください。
余裕があるなら介護や福祉に関するニュースもチェックしておきましょう。介護技術はそこまで大きく変わってはいませんが、使用する機器は変化しています。使い方を間違えると安全が損なわれるので、間違った行動を取らないように予備知識をつけることが大切です。
介護の仕事は体力勝負でもあるので体力づくりも大切な準備です。不安がある人は入職前に筋トレやランニングなどで体力をつけておきましょう。運動が苦手な人はウォーキングなど簡単なものからはじめて、徐々に運動量を増やすことをおすすめします。
また、重いものを持ったり、前かがみになったり、しゃがんだりすることもあるので、日頃から柔軟体操やストレッチをして体をほぐしておいてください。

家族とよく相談する

結婚や出産で一旦退職した後、再び介護の仕事をする場合は家族とよく相談することが大切です。外で働く分、家庭で家事をする時間が減ってしまうのは仕方がないことです。家事や育児をどのように分担するのか、パートナーとよく話し合っておきましょう。パートナーの理解が得られなければすべて自分で引き受けることになります。負担が大きいためせっかく復帰しても心身が疲弊してしまい、長く続けるのが難しくなる可能性があります。家事と仕事の両立ができるような体制を整えておくことが大切です。

新たな気持ちでスタートする

ブランクから復帰する際のあるあるともいえるのが「働いていた当時と比べてしまうこと」です。「以前はこうだったのに」と不満を溜めてしまうとトラブルに発展しやすいので気をつけてください。
新しい職場で長く働き続けるためには過去をリセットし、新たな気持ちで再スタートすることが大切です。介護士として働いてきたというプライドもありますが、職場が変われば仕事のやり方や考え方も変わります。自分が正しいと思い込み相手を指摘してしまうと余計な軋轢を生んでしまう可能性もあります。ゼロからのスタートとなるため、不安を感じてしまうのも当たり前のことです。必要以上に方に力が入ってしまうかもしれません。
復帰するまでに家族との話し合いや求人探しなど、さまざまな困難を乗り越えて準備を整えてきたはずです。それを過去のプライドや不安な気持ちなどで台無しにするのはもったいないと思いませんか。一生懸命頑張るのは良いことですが、必要以上に力を入れず、まっさらな気持ちでいることが大切です。